シンプルなお料理がぐっと引き立つ  - キカキカク -   

爽やかな藍色でのびのびと描かれた絵柄が魅力的なキカキカクさんのうつわ。当店でも取り扱いさせていただくことになりました。制作のことなどお話を伺いました。

キカキカクさんのうつわ

キカキカクさんは、奥さまの渡辺愛さんとご主人の村山匠さんのお二人で制作されています。

静岡県出身の愛さんは大学卒業後、輸入玩具商社で働かれていました。その頃、益子陶器市に遊びに行ったのがはじまりでした。

「学生時代から一人暮らしが長いのですが、食べること全般好きな割に料理がヘタで、自分のご飯がいまいちでした。そんな中、陶器市で購入した器で食べたら美味しいこと!買って盛っただけ、茹でただけ、切っただけ、炒めただけ、それでも器のおかげで美味しく感じられたことが陶芸の道に入ったきっかけでした。」

輸入玩具商社を退職後、愛知県立窯業高等技術専門校で技術を学ばれます。2014年に夫の匠さんを巻き込み、神奈川県小田原市で独立。匠さんは当初陶芸とは関りがなかったそうですが、今は作品の成形を担当しています。''最近はたたら作りが上達したんですよ。''と愛さん。お料理が趣味という匠さんと二人三脚で、食べ物がグッと映える作品を日々制作されています。普段使いのうつわを目指し、重なりの良さや丈夫さやサイズなど考えているので、購入された方に、''食器棚の一番前にいてつい使っちゃうのよね~。''との言葉をいただいた時には嬉しくて笑顔が自然と溢れてしまったそうです。


「技術がつたなく不器用なもので、何十何百作ってやっとものになる感じです。タマネギ柄も、筆の練習(左カーブ、直線、右カーブ)をしていて出来た柄です。」と愛さん。

キカキカクさんのうつわ販売

ありそうでない、モダンで味わい深い個性豊かなうつわはどんなお料理にもぴったり。躍動感あふれる流れるようなタッチの絵柄に魅了されます。

キカキカクさんのうつわ販売

ガス窯で**還元焼成で30時間近くたっぷりと焼成することで、しっとりとした質感・クリアな色味・丈夫な生地になります。**酸欠状態で焼く方法

窯の詰め方や微妙な空気の調節、風と気温と眠気との戦いなど...。毎回手書きで表を記入しグラフも付けているのですが、同じようにはいきません。''あとは窯に任せて''と余裕をもって構えるに至らず、毎回四苦八苦し、炎のパワーに圧倒されています。鮮やかでこっくりとした、少し絵が流れ出す直前のような焼き上がりが最近の好みです。」と愛さん。

制作に真摯に向き合う姿が作品に溢れ出ています。

キカキカクさんの蕎麦猪口
キカキカクさんのうつわ通販

学生の時にトルコを旅した際に浴びた、色・柄で埋め尽くされた街や建物、バザールでの風景が、作品作りのインスピレーションにもなっているとのことです。''還元焼成では使える絵の具が少なく現在はほぼ藍色の絵付けなのですが、いつかは色をたくさん使いたいと思っています。''とものづくりの向上心は尽きません。色鮮やかな絵柄のうつわもきっと素敵でしょうね。今後のご活躍も今から楽しみにしてます!

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