【工房訪問】日々の暮らしが楽しくなるようなものを 森野奈津子
投稿者 :店長もな on
神奈川県大磯町であたたかく親しみやすい絵画のような器を作られている森野さん。工房にお邪魔してお話を伺いました。
伺ったその日は、ポカポカと暖かな日差しが差し込む冬の日でした。
神奈川県大磯町は、昔から政治家や名士が邸宅や別荘を構えたり、終の棲家(ついのすみか)としてきた場所。鎌倉からは車で約40分ほど小田原方面へ。海から吹くあたたかで爽やかな風を感じることができます。
「親が転勤族で色々なところに住んでいたので、大磯出身ではないのですが本当に気候は良く住みやすいと思います。」と森野さん。伺った自宅兼工房には、お庭からの美しい光が差し込んでいました。

穏やかで朗らかにお話になる森野さんですが、お話を伺っていると、本当に作ることが好きなんだなということが伝わってきます。

形成は石膏型を使って。こちらの型もすべて手作り。

電気釜を使用して焼成しています。


では、取り扱い作品のご紹介です!
「お散歩の途中で見た草花や自然なんかを制作に落とし込むことが多いです。」というお言葉通り、作品には日常で見る風景の中で感じる美しさや愛らしさが表現され、あたたかな作風に気持ちがゆっくりと癒されていくようなものばかりです。
ちょうちょシリーズは、胎土の上に白い土を施す''粉引き''という技法で作られています。ほんの少し刷毛で味わいを出しています。ほっこりとやさしい風合いで見ていて飽きません。
色化粧 丸皿 大 お花 x ちょうちょ

お花シリーズ。伸びやかに愛らしく描かれ、お花畑が風で揺れている音も聞こえるよう。

ミモザ 角皿 中
花模様 長皿 菜の花 x マーガレット
なるべく汚れが付きにくいようにと、マグカップは中と外の釉薬を変えている為、色味に少し違いがあります。
「作品にはチタンマットや食用シリコンを施していますので、汚れはつきにくいとは思います。」と森野さん。お色が白めや鮮やかなものも多いことから、そんなところにも作家さんのやさしい心配りを感じます。
ただ、陶器の器ですので、多少の色の変化はあります。特に色の濃い果物(葡萄など)は、長い時間のせたままにしておくと色がつきやすいかも…というアドバイスを頂きました。気になる方は少し気を付けてみてくださいね。
日常の暮らしで使っていて楽しくなるように..という想いが込められた優しさに溢れる器です。
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