渡辺信史さんのシックなうつわ

投稿者 :店長もな on

北鎌倉にて「陶工房 扇屋」の屋号で作陶されている渡辺信史さん。今回新入荷にあたりいろいろとお話を伺いました!

渡辺信史さんのうつわオンライン販売

夏真っ盛りの頃、渡辺さんの工房に自転車でお伺いしました。坂の多い鎌倉は自転車泣かせの場所が多く、地図を見ながら進んでもいつの間にか現在地がわからなくなってしまい「はい!ふりだしに戻る」というまるで双六の展開になることも。特に源頼朝公の奥様、北条政子さんの実家でもある北条家ゆかりの地 北鎌倉は、起伏が富んだ豊かな地形で、徒歩でしか通れない小道、急勾配な坂道や階段も随所に。その地形や点在する原生林のせいもあり、北鎌倉は素晴らしい自然と風の流れが心地よく、なぜか不思議と気持ちが落ち着く、心穏やかになれる場所。昔から芸術家や作家など感性豊かな方々が移り住んで来られたのがよく分かります。渡辺さんの自宅兼工房は、山道を上がりきったところの住宅街にあり、木の風合いが素敵な風が心地よく吹き抜ける工房で制作されています「途中すごい坂がありますよ」と渡辺さんに前もって教えていただいたのにも関わらず、汗ダラダラ全開の姿でご挨拶に参った店主。大変失礼いたしました!


渡辺さんは千葉県のご出身で、武蔵野美術大学で陶芸を専攻し学ばれました。
その後、九つ井 陶郷(ここのついど すえのさと)でスタッフとして従事。2006年に鎌倉にて築窯。現在は、駒沢女子大学で講師として学生さんたちに陶芸指導もされています。屋号の「扇屋」は千葉のご実家で営まれていた家業の金物屋さんを閉めることになり、屋号だけでも残せないかと考え、陶工房としてその名を引き継がれました。


今まで懇意にしていた陶土屋さん(土を売るお店)が廃業となってしまったため、新しい土で試行錯誤を経て完成した灰釉。新しい灰釉は、以前のものよりも貫入が大きめ。灰薬(かいゆう・はいゆう)は植物の灰を主成分とした釉です。あたたかみのある淡黄色と繊細な貫入がとてもエレガント。

渡辺信史さんの灰釉向付輪花 足付向付 灰釉


渡辺信史の灰釉八角皿ねじり八角皿 灰釉


優雅な色味がお料理を美味しく引き立ててくれます。

渡辺信史灰釉のオーバル皿
渡辺信史さんのオーバル皿
オーバル皿 灰釉



山葵釉(わさびゆう)のうつわは、さわやかであたたかみのある風合いです。

渡辺信史さんの山葵釉八角皿ねじり八角皿 山葵釉


渡辺さんの作品の中では明るめの色味。

渡辺信史の山葵釉八角皿

スタイリッシュな山葵釉の若草色が和食、洋食やデザート、スイーツにもぴったり合います。

渡辺信史さんのわさび釉のうつわ

黒釉は陶器なのに金属のようにも見えるアンティークの風合い。

渡辺信史さんの黒釉の皿通販輪花 足付向付 黒釉

渡辺信史さんのコンポート皿高台皿 黒釉


炭化焼成という技法で焼成。炭と一緒に焼くことで炭の炭素が釉薬に影響を与え、独特の風合いが生まれます。

渡辺信史さんの黒釉八角皿大八角皿 黒釉


ロウ抜き技法で描かれた文様。ロウが釉をはじく性質を利用し模様を描いていきます。

渡辺信史の黒釉の器ロウ抜き七寸皿 草花
ロウ抜き七寸皿 餅花


こちらは餅花をモチーフに。
渡辺信史さんの餅花モチーフ

餅花は日本の一部の地域で、一年の五穀豊穣を祈願して飾られるお正月飾り。普段使いにも、ハレの日に大活躍しそうなうつわです。


工房にお邪魔したのは、ちょうどコロナが少しだけ落ち着きを見せていた頃。ご挨拶を兼ねて、作品を拝見しにお伺いさせていただきました。同年代ということもあり、話は脱線ですっかり長居に。(⇒ほぼ店主のせいです!)ご近所なのでまた次回ゆっくり伺えるだろうと思ってましたが、その後コロナ感染者の状況が再び落ち着かない状況に。というわけで残念ながら工房内の写真をほとんど撮ってませんでした。次の機会に是非工房訪問という感じでお邪魔させていただければと思います!

渡辺さんの長年の相棒の釜とろくろ。
渡辺信史さん工房訪問 渡辺信史さん工房訪問

伺った頃は、そんな先行き不安や当店もまだまだお店を始めたばかりということもあり、大柄でがっちりした渡辺さんの落ち着いた雰囲気とやさし気な笑顔、優雅な作品に心が癒されたのを覚えています。

生活する上で欠かすことのできない「食」。生きる上で、また人生を豊かにする上でも大切で欠かせない行為。毎日必ず使う器は「盛り付けたお料理をより美味しく見せる、食卓の空気をつくる大事な役割」と渡辺さんはおっしゃいます。そんな想いを込め、日々ひとつひとつ丁寧に作品をお作りになってます。

お忙しいところお話聞かせていただきありがとうございました。今後とも素敵な作品を楽しみにしております!

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